庭と花で魅力あふれる名古屋城にしよう
山高佳雄氏
<経歴>
1937年生まれ 稲沢市出身(名古屋市生まれ)
1960年 岐阜大学農学部農業工科卒 卒業後3年間伊勢湾台風の災害復旧に従事
1963年 愛知県立稲沢高等学校造園土木科新設に伴い担当教諭となる
1993年まで30年間、稲沢高等学校造園土木科の教諭として勤務。その間「造園科職業訓練講師」を兼職。愛知県教育委員会学校「緑化事務」を嘱託する
1993年から3年間、一宮高等学校技術専門校稲沢校舎「総合造園科」で後進の指導を行う
1998年 愛知県立西尾実業高等学校教頭を最後に定年退職。退職後は「造園」に関する専門学校の講師として後進の指導。愛知県農林公社植木センター講師、愛知県造園建設業協会講師、その他愛知県職業能力開発協会「造園科」技能検定検定委員などを行う
著書『中部の露地と書院の庭 探訪記』
残念な名古屋城 「その問題点と改善策」・「名勝庭園を探訪する」
1. 地下鉄市役所駅出口から、名古屋城東門への遊歩道について | 2. 東門付近について |
3. 東門から天守閣を望む | 4. 二の丸庭園西の芝生広場(イベント会場)について |
5. イベント広場より天守閣を望む | 6. 二の丸東庭園について |
7. 愛知県体育館周辺と駐車場 | 8. 正門から櫻トンネル並木(街路樹)から体育館へ |
9. 名勝二の丸庭園について | 10. 二の丸庭園二の丸茶亭の庭と園路 |
11. 二の丸茶亭前南の御庭について | 12. 名古屋城東門駐車入口から名城公園への園路と藤棚・お堀と城壁・駐車場を望む |
13. 地下鉄市役所から東門への遊歩道と名古屋城東門駐車場から地下鉄市役所方面を望む | 14. 名城公園公園南交差点付近から名古屋城天守閣を眺望する |
15. 市民の森広場 | 16. 名城公園南入口噴水南側東から西に走る道路について |
17. 名城公園と市民の森 | 18. 名城公園市民の森より天守閣を眺望する |
19. 御深井丸茶室「猿面茶席」・「又隠茶席」と書院「金城庵」の露地 | 20. 御深井丸茶室入口の庭門と織部堂 |
21. 御深井丸茶室(猿面茶席・又隠茶席)と露地について | 22. 金城庵(書院)と猿面茶席 |
23. 御深井丸展示館と庭園遺構入口付近について | 24. 御深井丸庭園遺構の入口付近 |
25. 御深井丸庭園遺構について | 26. 御深井丸庭園の遺構 |
27. 名古屋城天守閣と本丸御殿のお堀を取り囲む土塁上のキャラボク | 28. 二之丸大手二之丸門について |
29. 正門から二之丸大手二之丸門への城外お堀上の櫻満開の園路 | 30. 正門入城した地点から表二之丸門・東南隅櫓を望む |
1. 地下鉄市役所駅出口から、名古屋城東門への歩道について
<問題点>
- 地下鉄利用の来城者(観光客)にとって、「名古屋城」へ通じる門および園路としては、日本文化の香りや歴史を感じられず大変貧弱である。
- 歩行者のための遊歩道には数十メートルの緑陰しかなく、駐車場側にケヤキ並木があるが夏は大変暑く、美的感覚がない。訪問観光者の案内標識は貧弱。
- 遊歩道としての管理運営と修景的な園路、誰もが(歩いて)訪れたくなるような歩道とする。
<改善策>
- 駐車場を撤去し、この空地に「金鯱横丁」(案がある)を設置する。
- 遊歩道は自然石の石畳または透水性カラーモルタル舗装とし、両側に白砂利を敷く。四季櫻、彼岸櫻などの櫻のトンネル遊歩道とする。
- 観光案内標識の設置・歓迎アーチと城郭門を設置する。
2. 東門付近について
<問題点>
- 天下の名古屋城東門としては貧弱で、観光施設としての伝統的日本文化や歴史が感じられない。
- 来城者(観光客)の歩道と体育館への車道が交差する。これの解消を行う。
- 美的景観を感じられない。造園的修景と玄関としての歓迎要素を取り入れる。
<改善策>
- 名古屋城東門にふさわしい城壁門・武家屋敷門を設置する。
- 体育館への車道を地下道とするか、車の乗り入れを禁止する。
- 体育館東の空地に郷土名店街または相撲横丁を設置し、周辺を櫻で覆い、体育館北の駐車スペースに休憩場および周辺を花木園とする。
- 正門からの遊歩道と有機的につながりのある歩道を作り、つなぐ。
3. 東門から天守閣を望む
<問題点>
- 東門から天守と東南隅櫓を望むが、大きくなった常緑樹などで天守閣全体が隠れ、その姿を見ることができない。
- 歩行者用園路の北側に二の丸東庭園と名勝二の丸庭園および芍薬、ボタン、花菖蒲の花壇があるが、ここを訪れる観光客は少なく、未整備である。
- 歩行者用園路は広く、木陰がなく、夏場は特に暑い。美的景観がない。
<改善策>
- 大きくなった常緑樹を剪定し、広い園路を透水性カラーモルタル舗装とし、櫻並木に玉砂利と石畳、低木としてサツキツツジなど花木を植栽。
- 二の丸東庭園の築山の芝生(高麗芝)整備、枯れ池と枯れ滝に清水を流し、浅い池に花菖蒲・睡蓮を植え、枝垂れ櫻など園路と周辺を花木園とする。
- 芍薬・ボタン園の整備、築山にシンボルツリー、整備中の二の丸庭園と連携し、茶室を新設する。庭園内園路の整備。
- 東庭園の西側芝生広場に、野外ステージを新設する。
4. 二の丸庭園西の芝生広場(イベント会場)について
<問題点>
- 東南隅櫓が鑑賞できるこの広場で各種イベントが行われているが、芝生・園路・休憩場・ベンチなど未整備である。
- 木陰もなく夏大変暑く、ここから天守閣を眺望することができるが周辺一帯は荒れた感じで、美的景観がない。
- 各種イベントが行われるが、舞台もなく観客席もない。観光客に喜ばれる施設とトイレ・水飲み場を設置する。
<改善策>
- この広場で各種イベントが行われるが、芝生の整備と西側に野外ステージ・観客席・ベンチ・木陰などを設置する。
- 大きくなったカイズカイブキ脇の二重になっているカイズカを撤去し、ここへ彼岸櫻・八重櫻を交互に植栽し、遊歩道を設ける。
- 園路を有機的に配置し、西側にハナミズキ・ヤマボウシなど花木を植栽し、低木にユキヤナギ・ドウダンツツジを植え、北側にはイロハモミジ・カエデ。
5. イベント広場より天守閣を望む
6. 二の丸東庭園について
<問題点>
- 発掘された庭園であるが、見学コースから外れ、来城者(観光客)はほとんど訪れない。(来城者の1割程度?)
- 整備不十分で清掃もあまり行われず、美的感覚もなく園路も大変貧弱である。休憩場に華やかさがあると良い。
- 園路両側を修景し、景観の優れた庭園に改造する。
<改善策>
- 東庭園案内標識と庭園の由来解説文の設置および庭園入口に庭門の設置。
- 園路を石畳または白砂利敷きとする。
- 園路の向かって左側をオオムラサキツツジの大刈り込みとする。
- 左側を八重桜と枝垂れ櫻の街路樹の並木道とする。
- 芝生広場の芝を手入れし、遠景の二の丸庭園の権現山を展望する。
7. 愛知県体育館周辺と駐車場
<問題点>
- 名古屋城東門前から愛知県体育館を展望すると、空地と駐車場付近は通常閑散としている。(行事・イベント・大相撲などが開催される時は別)
- 名古屋城の見学(観光客)とは別取扱いで、同じ城内であるがほとんど整備されておらず荒れた感じを受ける。一帯で観光地として整備する。
- 体育館玄関前広場と正門と連絡している並木道(櫻の街路樹)とを有機的に結びつけ(城外)、この付近を造園的な景観とする。
<改善策>
- 体育館東の空地(未舗装部分)を「郷土土産商店街」「相撲横丁」または野外イベント会場(ステージ)・屋台会場とする。
- 上記空地周辺を櫻・ハナミズキ・ヤマボウシ・コブシ・カエデ・モミジを植栽し、春花で飾り、秋紅葉で飾る。体育館北の駐車場に休憩場を設置する。
- 正門からの櫻のトンネル並木道と西鉄門から体育館玄関前広場とを有機的に結びつける。この広場に郷土資料館を設置する。
8. 正門から櫻トンネル並木道(街路樹)から体育館へ
9. 名勝二の丸庭園について
<問題点>
- 名勝二の丸庭園は、二の丸茶亭を挟んで南の御庭と北の御庭に分かれている。北の御庭は現在整備中、南の御庭は整備されているが管理不十分。
- 長年放置された庭園のため、荒れた感じで修復する必要がある。
- 名勝・史跡であるため国の許可が必要で、勝手に修復・整備できない。名古屋市の整備計画がある。
<改善策>
- 名古屋市の整備計画に従って、早急に修復整備する必要がある。
- 南の御庭の滝口から清水を流し、枯池を池泉庭園とする。
- 南の御庭の石組み越しに天守閣が見えるように、西側の高木を剪定する。
- 日常の庭園管理と清掃を行い美しい庭園とし、観光客を呼び込む。
11. 二の丸茶亭前南の御庭について
<問題点>
- 那古屋城跡を表示した石碑の後ろに、二の丸茶亭前南の御庭があり北側には北の御庭がある。名勝庭園であるが、由来など説明案内標識がない。
- 作庭様式・作庭者・作庭年代など優れた名庭であるが、訪れる観光客は少なく、庭園管理不十分で清掃整備はあまり良くない。
- 園路・芝生・池泉・滝石組みなどの手入れと、背後の高木を剪定し、天守閣が茶亭前から庭園越しに鑑賞できるとよい。
<改善策>
- 名勝二の丸庭園の由来などの案内標識を設置する。
- 庭園入口に庭門を設置し、日本庭園としての文化財的雰囲気と歴史的文化財的価値のある庭であることを紹介する。
- 特に園路の整備(玉砂利敷き・自然石の延段・飛び石など)および芝生の整備、庭木の剪定(高木)と枯池に水を滝口から流し、池泉庭園とする。サツキツツジなどの低木の花木を植栽する。
12. 名古屋城東門駐車場入口から名城公園への園路と藤棚・お堀と城壁・駐車場を望む
<問題点>
- 藤棚と四つ目垣は整備されているが、垣根脇のキコク・お堀城壁側は荒れた感じで未整備、駐車場は違和感があり景観を壊し、美的でない。
- 遊歩道(園路)が300メートル位続くが木陰がなく、初夏から秋にかけ非常に暑く人通りも少なく(3月19日(日)撮影)、園路は平板舗装で情緒がない。
- 地下鉄市役所駅から名古屋城東門へ観光客は流れ、名城公園方面に行く客はほとんどいない。また駐車場から名古屋城への観光客も少ない。
<改善策>
- 四つ目垣のキコクを満天星ツツジにし、春白花で秋紅葉で彩る。またお堀側に八重櫻・枝垂れ櫻の並木を8メートル間隔に植栽する。
- コンクリート平板舗装を透水性玉砂利舗装にし、できれば駐車場を撤去。藤棚をもっと幅広くして藤棚のトンネルを作る。
- 駐車場向かい側大津通りの歩道を櫻並木とする。
- お堀の城壁上の松の下枝を剪定し、松全体を枝透かし剪定して背を低くする。
13. 地下鉄市役所駅から東門への遊歩道と名古屋城東門駐車場から地下鉄市役所方面を望む
14. 名城公園南交差点付近から名古屋城天守閣を眺望する
<問題点>
- 名城公園南交差点市民の森東お堀越しに天守閣を眺望するが、大きくなった松、石垣上の松などで十分天守閣を見ることができない。
- お堀も整備不良で荒れた感じで、雑然としている。
- 市民の森公園としては貧弱で、お堀の東端としては草叢が残り、景観的に整備する必要がある。
<改善策>
- 石垣上の大きくなった松その他の樹木の下枝を剪定し、背を低くして枝透かし剪定をする。お堀の草叢を整備し土手の松を剪定し、背を低くする。
- 草叢を取り除き土砂を浚渫し、この位置にまでお堀の水を導入する。
- お堀に沿って遊歩道を整備し、枝垂れ櫻の並木道と市民の憩いの森としての日本庭園を作庭し、ベンチと写真撮影のスポット施設を作る。
- 市民の森広場に滝と流れのある池泉回遊式庭園の茶室のある日本庭園を作庭する。落葉高木は間引きし、庭園内に残すように設計する。
15. 市民の森広場
16. 名城公園南入口噴水の南側東から西に走る道路について
<問題点>
- 名城公園南交差点から市民の森の間を西に通り抜ける道路が、両側に駐車された車で駐車場化している(休日?)。
- 遊歩道は荒れた感じで、向かって左側の落葉高木の並木は景観的に見て美的でない。右側の車道の並木は枯れそうで哀れである。
- 左側の森が憩いの市民の森であるが、ベンチも休憩場もなく、日曜日であるが人影もない。
<改善策>
- 駐車禁止とし、東から西への一方通行とする。遊歩道を広くし、玉砂利舗装で整備する。右側の落葉高木を取り除き、駐車しているあたりを櫻並木に。
- 左側の落葉高木を間引きして櫻並木とし、左奥の森を池泉回遊式日本庭園とする。
- この一帯を櫻の名所とし、日本文化と日本庭園の発信地に、憩いの市民の森に改造する。
17. 名城公園と市民の森
18. 名城公園市民の森より天守閣を眺望する
<問題点>
- この位置から名古屋城天守閣を眺望すると、お堀・石垣上の生い茂った樹木によって、天守閣のわずか上の屋根の部分しか見ることができない。
- 憩いの市民の森としてはベンチもなく、せっかくの景観も台無しで、整備すれば貴重な観光スポットとなる。
- 名古屋城天守閣および二の丸庭園の北お堀の城壁側から見下ろすと、春、枝垂れ櫻の並木が展望でき、景観的にも優れたスポットになるが整備不良である。
<改善策>
- 不要な雑木を取り除き、残すべき樹木を剪定して姿を整え、景観的に優れた櫻(花木)と秋紅葉するカエデ・モミジを植栽する。
- 市民の森側に遊歩道を整備し、お堀に沿って枝垂れ櫻の並木を作る。(ここから西にお堀に沿って枝垂れ櫻の遊歩道が整備されている)
- この付近に茶室・茶屋・写真撮影スポット・ベンチ・休憩場など備えた日本庭園を作庭する。
19. 御深井丸茶室「猿面茶席」「又隠茶席」と書院「金城庵」の露地
<問題点>
- 名古屋城御深井丸「猿面茶席」と書院「金城庵」の露地庭園の入口庭門であるが、屋根その他未整備で園路は傾き歪んでいる。
- 左側に又隠茶席が見られるが未整備であり、庭門正面に「織部堂」が鑑賞できるはずであるが、歪んでいて鑑賞できない。
- 向かって右側に書院「金城庵」の玄関があるが未整備である。御深井丸の茶席入口に庭門として枝折り戸があるが貧弱で、玄関までの園路も貧弱。
<改善策>
- 屋根の修復と庭門前の樹木の選定、袖垣の整備と園路の歪みを直し、上面を水平にする。できればこの庭園にふさわしい露地門を新設する。
- 書院「金城庵」の玄関にふさわしい前庭を新設する。
- 御深井丸茶室入口の庭門から「金城庵」玄関までの園路を石畳とし、両側には白砂利を敷き詰め、その脇を苔の緑の園路とする。
- 秋の紅葉を楽しむために、イロハモミジ・カエデを植栽する。
20. 御深井丸茶室入口の庭門と織部堂
23. 御深井丸展示館と庭園遺構の入口付近について
<問題点>
- 御深井丸展示館にて「郷土の人形・玩具展」「本丸御殿の新築工事の整備写真展」などの展示が行われるが、訪れる観光客はほとんどいない。
- 暗く貧弱で、案内表示も小さく魅力的でない。建物周辺の景観も日本文化の歴史を感じるような雰囲気でない。
- 玄関前は整備不良で、日本文化を感じるような雰囲気でない。御深井丸茶室と有機的に連携して、この一帯を日本文化の歴史的拠点にしたい。
<改善策>
- 日本人の心の故郷である日本庭園をこの位置に作庭し、茶処である尾張の名茶席と書院文化・武家文化を紹介する。
- 御深井丸の由来・歴史・尾張徳川家・茶席など案内標識を充実し、観光客にもっとわかりやすく明るいデザインの案内板で宣伝する。
- 景観的に天守閣が展望できるように高木を剪定し、御深井丸茶室「猿面茶席」と連携し、一帯を緑の苔の絨毯になるように苔を養生する。
- 御深井丸庭園遺構の入口の藤棚の整備と園路の整備および茶屋を設置する。
25. 御深井丸庭園の遺構について
<問題点>
- 名古屋城天守閣西北部にある御深井丸庭園遺構は、長年放置されたままほとんど観光客も訪れない。未整備で荒れた感じである。
- 庭園として整備されたら、文化財庭園遺構として価値のある史跡であると考えられる。放置され利用されないのは大変惜しいし、観光的にも惜しい。
- 涸れた池の落ち葉を掃除し、大きくなった樹木を剪定し、鬱蒼とした森を明るくし、回遊できる園路を整備する必要がある。
<改善策>
- 大きくなった樹木を剪定し、清掃整備と落ち葉の除去、池の整備と枯池に水を導入し水の流れを作る。
- 池の中心にある噴水から水を上げ景観を整え、明るい池泉回遊式庭園として整備する。
- 休憩所・ベンチ・水飲み場の設置、庭園入口からの園路の両側に櫻並木を作り、園路の整備と入り口の藤棚の充実、秋紅葉するモミジ・カエデを植栽。
- 御深井丸の茶室と有機的に連携して、高齢者の憩いの場所とする。
27. 名古屋天守閣と本丸御殿のお堀を取り囲む土塁上のキャラボク
<問題点>
- 天守閣を支える石垣とお堀の土塁上、園路脇にキャラボクの植込みがある。整備不良か枯れたまま放置され、景観的にも美しくない。
- 石垣上の松の列植も手入れ不良で、剪定し、美的に管理する必要がある。
- 天守閣を眺望する景観ポイントとしてこの位置は優れているが、園路と土留めが貧弱。歩行者にとって木陰がなく、初夏から秋まで大変暑い。
<改善策>
- 低木のキャラボクで本丸一体の郭は取り囲まれているが、オオムラサキツツジかサツキ・ユキヤナギなどを花木とする。
- 石垣上の松並木を枝垂れ櫻とし、紅葉するモミジ・カエデの二段並木とする。
- 園路を透水性玉砂利カラーモルタル舗装または白玉砂利敷きとし、土留めに自然石の御影石とする。
- 園路両側にハナミズキなどの花木を、秋に紅葉するイロハモミジなどの遊歩道を作る。
28. 本丸御殿・天守閣一体のお堀周辺郭
30. 正門入城した地点から表二之門・東南隅櫓を望む
<問題点>
- 正門を入り本丸御殿の表ニ之門・東南隅櫓を眺望すると、園路はコンクリート舗装で木陰も無く広いだけで殺風景。人影もまばらで、お城の玄関口として余りにも貧弱である。
- お城の表玄関口としての風格が無く、城壁の上の松並木は手入れ不十分で荒れた感じで放置されている。お堀の土塁上のキャラボクは、枯れていて見すぼらしい。手入れ不十分でお城の表玄関の雰囲気がない。
- 重要文化財の東南隅櫓を眺望するビューポイントであるが大変惜しい。
<改善策>
- 広場に近い広い園路を幅5m程度の石畳の遊歩道を設置し、両側に櫻並木のトンネルの木陰のある園路とする。キャラボクは、サツキ・ツツジに。
- 城壁の上の松を剪定し、補植して下枝を整理し高木の松の下半分ぐらいに枝垂れ櫻(中木)を植栽する。手前の放置された樹木を美的に剪定し管理する。向かって右側のお堀側は、盆栽展・菊展示など展示場として整備。